断食男子が増えた理由

u  恋愛にも及ぶ格差社会

年収格差が広がりつつあることは数年前から言われており、実際、非正規雇用で働く若者も増えて格差は広がっていると感じます。そんな中で恋愛にも格差が広がっているのではないかと思えるのです。「リア充」「非モテ」という言葉からも感じるように、一部のお金があってルックスがよくて、コミュニケーション能力もあるというハイスペックな人間しか、恋愛のフィールドに入れないという雰囲気があるのかもしれません。

 

それが一番顕著なのが学生の世界です。学生でいうところのスペックは「ルックスがいい」「スポーツができる」「友達が多い」「頭がいい」といったところでしょうか。学校内には目には見えないカースト制度がはっきりと存在しているので、下位の人間が上位者に声をかけたところで相手にはしてもらえません。

 

映画「桐嶋、部活やめるってよ」ではそんな学校内カーストとそこに生きる男女の姿を描いています。バレー部のエースとして活躍していたカースト上位の桐島が部活をやめることによって、彼女をはじめとする周囲の人たちは戸惑い、微妙な変化がうまれます。

桐島の彼女に対する周囲の言葉はただ「桐島どうしてる」というもの。一見リア充に見える男子たちの関係にも薄っぺらさが垣間見え・・・。

 

カーストの最下位に居ると思われる映画部の前田。さえない人間と思われているのですが、本人は好きな映画に没頭し、映画好きな仲間もいます。無理をして恋愛フィールドに入っていって惨めな思いをするよりも、自分の好きなことに時間を費やし、仲間といい時間を過ごしたいと思う、前田的な立ち位置の男性は結構大人の中にもたくさん存在し、「断食男子」と呼ばれているのではないでしょうか。

 

u  自己評価が低く、理想が高い20代

リクルートのブライダル総研が行ったアンケートによると、自分の内面と外見を評価した結果、男性の内面の平均点は54点、外見は50点でした。一方、付き合ってもよいと思う相手の内面の点数は70.2、外見は64点となっています。

 

日本人特有の謙遜が含まれているのかもしれませんが、自分は外面・内面とも50点くらいでも相手の平均値は65点以上を求めていることになります。自分には釣り合わないと思える相手ばかりを求めているのですから、アプローチに躊躇しても当然でしょう。

 

さらに、このアンケートで注目したいのは20代で一度も異性と付き合ったことのない男性は44.3%もいるのに対して、女性は28.1%となっています。男女で差が大きいのはどういうわけでしょうか。一部のモテ男性に女性が集中してしまっているような状況があるのかもしれません。

 

u  草食系男子と強くなった女子

自分は草食系であると思うと答えた人は20代男性が最も多く、48.1%もいます。20代男性の約半数は「草食系」であるということになります。40代は30%、30代は40%と年代が低くなるにしたがって草食系の割合が上がっています。この結果をみると、これからますます男性の草食化は進んでいくことが予想されます。女性は20代でも草食系を自称する女性が37.5%しかいないので、女性が強くなったという事実も数字に表れていると言えるでしょう。

 

女性の目にかなった男性のみが選ばれるという現実があるのならば、戦線離脱する断食男子が増えるのは当然の結果ではないでしょうか。

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