草食男子と親の気持ち

結婚しない若者が増えているといいます。とくに20代、30代の男性で増加傾向にあるそうです。誰かと一緒にいるより、一人で気楽に暮らすほうが幸せと感じる若者が男女問わず増えているのでしょう。

 

結婚しない傾向について、女性よりも男性のほうが顕著なのは、子どもを生むタイミングなどを考える必要性がないからかもしれません。それに対して女性は結婚を考えるとき、出産のことも念頭に置く必要があります。「できるだけ早いうちに」という考えはどうしても強くなります。

 

そんな男と女の違いもあり、さらに恋愛そのものにあまり積極的でない草食男子にとっては、結婚なんてさらに遠い話という人もいるかもしれません。気がつけば中年になっていた、という話も現実としてあり得ます。

 

自分が中年になれば、親たちはさらに年老います。結婚という話になると、本人より家族、特に親のほうがやきもきしてしまうものです。いつまでも結婚せず独身生活を謳歌する息子を、親たちはどんな思いで見つめているのでしょうか。切実な親心について考えます。

 

◆息子より、親のほうが積極的

結婚しないだけでなく、結婚する気の全くないない息子を持てば、大抵の親は心配します。これが30代、40代になって、結婚するそぶりも見せなかったら、いよいよ我が子の将来に危機感を持っても仕方ありません。

 

時代が変わって結婚生活を絶対視しない価値観が定着したせいもあり、これからどんどん結婚しない若者がふえることも予想されます。そんな時代状況を考えると、仕方ないとあきらめる親もあるかもしれません。しかし、心情としては、「早く結婚してもらって、孫の顔を見せて欲しい」と思うのが正直なところではないでしょうか。

 

息子が動かないなら、親が何とかする。そんなはやる気持ちに突き動かされるように、独身の子どもたちを持つ親たちの交流団体があるそうです。お互いの状況を話して心を落ち着かせたり、情報提供したりすることで、息子たちに代わって縁結びを実現させようという涙ぐましい親たちの姿です。当事者より親のほうが切実な問題としてとらえている一面がうかがえます。

 

◆結婚しないことのデメリット

結婚しないということは、子どもが生まれない、子どもが生まれないということは、家の跡取りに恵まれない、ということを意味します。そのプレッシャーに襲われるのは、息子より現在家を守っている親たちかもしれません。

 

家の跡取りに恵まれないばかりではありません。家族を持たないということは、死ぬまで独りで過ごさなければならない状況となります。心配してくれる親は、いつかいなくなってしまいます。親をはじめ、身よりが誰もいなくなったら、いよいよ独りになる可能性が高くなります。

 

老後のことなどを考えると、やはり一人より二人、三人四人と、家族がいたほうが落ち着きます。一人の気楽さもいいですが、先々のこともしっかり考えてリスクのない道を模索するのも、時には大事といえます。親の安心した顔を見ることも、一つの幸せといえるのではないでしょうか。

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